ブドウ栽培への方針転換

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ほぼ1年ぶりの投稿です...

これまで稲作を中心に、梨、リンゴに力を入れてきましたが、今年度から方針を変え、ブドウを大々的に栽培していこうとしています。

ブドウは作業工数がかかる作物で大規模化に向かないと、これまでは勝手に思い込んでいたのですが、以下のような工夫により作業を効率化することで、大規模化が実現できることが分かり、就農6年目にして方針を大転換しました。

<作業効率化の為の工夫>

1.短梢剪定/平行整枝

ブドウの主枝樹形を上から見てH型になるように仕立て、結果枝を等間隔かつ平行に展開させることで、その後の収穫までの作業のすべてを単純化することが出来る。

2.結果枝のV字仕立て

主枝の高さと結果枝を展開する棚の高さを違えることで、房を見上げながら作業を行わずに済むようになり、腰および頸への負担を大きく低減できる。

3.冷蔵庫の導入/冷蔵可能品種の採用

シャインマスカット等の冷蔵可能な品種を採用し、且つ冷蔵庫を導入することで、収穫時期には収穫したブドウを冷蔵庫に保存する作業に専念し、冬場の農閑期にこの保存されていたブドウを梱包/出荷することが出来るようになり、これにより繁忙期を分散させることが出来る。これまでは、収穫と梱包/出荷を同日に行わないといけなかったため、1日に梱包できる量以上に収穫することはできず、また収穫適期も短いため、梱包/出荷の手数以上に栽培面積を広げることはできなかった。冷蔵且つ冬場の出荷の場合には、出荷可能期間が11月~12月とほぼ2か月間ほどに長くなるため、梱包/出荷に係る人員が少なくてもかなり多くのブドウを処理できるようになるため、それに応じて栽培面積の拡大が可能になる。

4.高圧洗浄機による皮剥ぎ

春の作業で最も重労働なのが皮剥ぎ作業(冬場に樹皮間にもぐりこんだ虫を追い出すために、表面の樹皮(粗皮)を剥ぎ取る)である。これまでは専用の皮剥ぎナイフ(樹皮削り)を使って手作業で行っていたため非常に難儀な作業であったが、高圧洗浄機を使うことで非常に容易に皮をはぐことが出来る。

5.時短グッズの利用

   ブドウの房を適切に仕立てるためには、房こき(房切)、摘粒、ジベ処理などが必要だが、これらの作業に時短グッズを利用する。
   房こき :ぶどう果穂整形器
   摘粒  :摘蕾グシ https://www.pref.ibaraki.jp/nourinsuisan/enken/seika/kajyu/budo/documents/s1703.pdf
   ジベ処理:ジベレリン処理器 噴霧器 らくらくカップ2
現在、ブドウは2反(2,000㎡)しか栽培していませんが、今年中に更に3反(3,000㎡)に新たにブドウの苗を植えて合計5反に拡大し、2年後あたりに更に2反を追加予定。

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