高圧洗浄機による皮剥ぎ

先日の投稿にも書きましたが、皮剥ぎ作業の為に高圧洗浄機を導入しました。

こんなの↓

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↓のように使います。

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このライフルのような噴口ノズルは回転ノズルというもので、水が円を描きながら鞭を打つようにバシッバシッと噴出し、ブドウの幹の皮を強烈に剥ぎ取れます。

あまりにも強烈な勢いで水が噴出するので、失敗するとブドウの幹の木質部もえぐってしまいます。

気をつけねば...

慎重に皮剥ぎ作業を行った結果、↓のようにきれいに皮を剥げました!! 大満足!!

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皮剥ぎはブドウの木の幹と、主要な枝全般に対して行うのですが、この高圧洗浄機を使用するとブドウの木1本あたり5分程度で皮剥ぎを完了できます。

因みに、この高圧洗浄機を使わずに手作業で皮をはぐ場合には、ブドウの木1本で1~2時間ほどかかるので、かなりの作業効率の改善です。

ブドウ栽培への方針転換

ほぼ1年ぶりの投稿です...

これまで稲作を中心に、梨、リンゴに力を入れてきましたが、今年度から方針を変え、ブドウを大々的に栽培していこうとしています。

ブドウは作業工数がかかる作物で大規模化に向かないと、これまでは勝手に思い込んでいたのですが、以下のような工夫により作業を効率化することで、大規模化が実現できることが分かり、就農6年目にして方針を大転換しました。

<作業効率化の為の工夫>

1.短梢剪定/平行整枝

ブドウの主枝樹形を上から見てH型になるように仕立て、結果枝を等間隔かつ平行に展開させることで、その後の収穫までの作業のすべてを単純化することが出来る。

2.結果枝のV字仕立て

主枝の高さと結果枝を展開する棚の高さを違えることで、房を見上げながら作業を行わずに済むようになり、腰および頸への負担を大きく低減できる。

3.冷蔵庫の導入/冷蔵可能品種の採用

シャインマスカット等の冷蔵可能な品種を採用し、且つ冷蔵庫を導入することで、収穫時期には収穫したブドウを冷蔵庫に保存する作業に専念し、冬場の農閑期にこの保存されていたブドウを梱包/出荷することが出来るようになり、これにより繁忙期を分散させることが出来る。これまでは、収穫と梱包/出荷を同日に行わないといけなかったため、1日に梱包できる量以上に収穫することはできず、また収穫適期も短いため、梱包/出荷の手数以上に栽培面積を広げることはできなかった。冷蔵且つ冬場の出荷の場合には、出荷可能期間が11月~12月とほぼ2か月間ほどに長くなるため、梱包/出荷に係る人員が少なくてもかなり多くのブドウを処理できるようになるため、それに応じて栽培面積の拡大が可能になる。

4.高圧洗浄機による皮剥ぎ

春の作業で最も重労働なのが皮剥ぎ作業(冬場に樹皮間にもぐりこんだ虫を追い出すために、表面の樹皮(粗皮)を剥ぎ取る)である。これまでは専用の皮剥ぎナイフ(樹皮削り)を使って手作業で行っていたため非常に難儀な作業であったが、高圧洗浄機を使うことで非常に容易に皮をはぐことが出来る。

5.時短グッズの利用

   ブドウの房を適切に仕立てるためには、房こき(房切)、摘粒、ジベ処理などが必要だが、これらの作業に時短グッズを利用する。
   房こき :ぶどう果穂整形器
   摘粒  :摘蕾グシ https://www.pref.ibaraki.jp/nourinsuisan/enken/seika/kajyu/budo/documents/s1703.pdf
   ジベ処理:ジベレリン処理器 噴霧器 らくらくカップ2
現在、ブドウは2反(2,000㎡)しか栽培していませんが、今年中に更に3反(3,000㎡)に新たにブドウの苗を植えて合計5反に拡大し、2年後あたりに更に2反を追加予定。

SS溶液受粉してみた

私の新わい化のリンゴ園でもりんごの花が咲きました。

↓御覧の通り蕾は赤っぽいのですが、開花するとこれが真っ白になっていきます。

下の写真では一番花がやっと咲いたところなので、全体的にさみしく見えますが、

一つの花芽に6~7つの花をつけるので、この後どんどん開花していき、リンゴの木全体が真っ白な花に覆われて、とっても賑やかになっていくんですよ。

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さて、一番花が開花したので、平成27年5月号の「現代農業」に掲載されていた、SS溶液受粉にチャレンジしてみました!

興味のある方は、詳しくは該当「現代農業」をご覧ください。

 

下に、簡単にSS溶液受粉の仕方をまとめます。

1.花粉溶液を作る

・水1リットルにつき、グラニュー糖100g、粉末寒天1gを入れて液体増量剤を作る。

※水に粉末寒天を入れるとダマになりやすいので、粉末寒天を容器に入れ、その後水(お湯)をゆっくり注いでいくとダマになりにくいようです。

・この液体増量剤に純花粉3g以上を入れ、よくかき混ぜて花粉溶液を作る。

以下は10gの純花粉を液体増量剤に入れたところ。

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・SS(スピードスプレーヤ)に水を入れ、花粉溶液を入れて200倍から300倍に薄める。

 

うちのSSは小型で500ℓしか入らないので、2リットルの花粉溶液(水2リットル+グラニュー糖200g+粉末寒天2g+10gの花粉)を用意し、

250倍に薄めて使用した。

2.SSでの溶液受粉

・低速で10aにつき500ℓの溶液を送風ファンをオフにして噴霧する。

 

 

SS溶液受粉は初の試みなのでちょっと心配ですが、期待して結実するのを待つことにします( ^ω^ )

そろそろ田圃の準備でも始めるか

稲作の季節がすぐそこに....

そろそろ田圃の準備でも始めるか(・ω・)ノ

 

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いつものように畔塗り機を使って苗床の仕切りを作りました。

この後この中に水を引き入れ、ローターで代掻きし、水平な苗床を作っていきます。

 

ちなみに新しいトラクターに変えました!

今まで使っていたトラクターは使用時間が1000時間を超えて、随分ガタが来ていたので、思い切って新車を購入したんです。

しかもキャビン(エアコンあり)付き!

これで超絶暑い代掻きも、超絶寒い冬場の田起こしも苦になりません。

ついでに電動式のウイングハローも購入したので、今年の代掻きは快適快適(^▽^)/

梨の花が咲きました

今年も梨の花が咲きました。

先週開花した杏はほぼ落花し、桃はちょっと遅れて一分咲きってところでしょうか。

桜もそうですが、いずれの果樹も今年は例年に比べて10日ほど開花が早いようです。

 

今の時期の長野は、梅に始まり、杏、梨、桃が続き、この後リンゴの花が咲いてきます。

次から次へと、いろんな種類の果樹が開花していくので、とっても華やかで、賑やかですよ。

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↑の花は南水という種類の梨の花です。

青い空に真っ白な梨の花が映えていますね(^^♪

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↑はジョイント仕立てしたサザンスイートの現在の状況です。

昨年ジョイントを行って、徒長枝を側枝として誘引してあります。なんとかそれらしい形になってきました。

不思議なことに、通常仕立ての園地の梨は4分咲きくらいなのですが、この園地の梨の花は2、3日遅れているようです(・・?

 

 

 

 

出穂

8月に入り、これまでただの草のようだった稲にも穂がつき始めましたよ(^^♪

以下の写真は今年最初に田植えをした田圃の8/5の稲穂の状況ですが、もうだいぶ花が咲き、穂ができてきているのが分かります。

※このように穂ができ、人の目に見えるようになることを出穂といいます。

この花見えますか?小さすぎて見にくいですかね? ちなみに、これらそれぞれの花が受粉してできるのが一粒一粒のお米なんですよ。

受粉が済んでしまうと花も落ちてしまうので、実際にお米を作っていないと、なかなか稲の花を見ることもできないんです。

 

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そして、同じ田圃の5日後の本日8/10の稲の様子が以下の写真です。

どうです?たった5日で全く様子が違うでしょ?

まさに稲穂という感じになってきました。

あとは、太陽の光を存分に浴びて、沢山のでんぷんを作り出し、お米の中にどんどん貯蔵していくだけ!

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新たな梨畑

新たな梨畑を作っています。

昨年まで水稲を作っていた田圃(10a)に今年の春梨の苗を約100本植えました。new_nashi

今度の梨は「幸水」という品種です。

 

この梨も3mぐらいまで伸びたら、隣の苗木とジョイントしていきます。

今年の夏で3mまで伸びるかな?

頑張れ!!

今年も田植えで大忙し(-_-)

久しぶりの投稿です...

今年も田植えの季節がやって来ました。

このところずっと、朝一から暗くなるまで代掻きと田植えの連続でくたくたです。

うちのトラクタは19.3馬力と小型なので、4.5haの田圃の代掻きをするのも一苦労です。

しかも、ローターの後ろの押さえ板?の脇についている部品が欠落し、平らに代掻きできなくなってしまい、

それでもなんとか平らにしたくて悪戦苦闘しています。

 

来年こそは、ドライブハロー買うぞ!!

 

種なしブドウ

最近は種なしのブドウが人気です。種なし巨峰、ナガノパープル、シャインマスカットなどなど。

種なしブドウってどうして種なしなのか知ってますか?

生物として子孫を残すためには種は必須ですよね。

当然、種なし巨峰も、ナガノパープルも、シャインマスカットももともとは種ありなのです。

実は、ジベレリン処理といって、ジベレリン水溶液にブドウの房を侵漬する処理を一房、一房施すことで、この種なしブドウを作っているのです。

下の写真の真っ赤な液体がジベレリン水溶液です。ブドウの房がジベレリン処理済みか否かを判別しやすいように紅で着色されています。

なので、処理しているうちに手が真っ赤に染まってしまうんです((+_+))

 

ジベ1 ジベ2

田植で大忙しです((+_+))

昨年の耕作地(田圃)は2.7haだったのですが、今年は4.5haに規模を拡大したため、毎日代掻き、田植えに追われ、もう大変...

ドライブハローがあればもう少し楽になるのかな?

来年に向け中古のドライブハローを探してみようかな

↓は朝一で始めた田植えの合間に撮りました。

まだまだ朝は涼しくていいのですが、日が高くなると途端に蒸し暑くなります。

上からの直射日光と、水面からの反射光のダブルアタックです!  そりゃ、顔も手も真っ黒になりますよ(真っ黒というよりも赤銅色か)

 

↓の水面の稲を見てください。

随分と疎らに、しかもヒョロヒョロした苗が植わっていると思いませんか?

これは疎植という植え方で、通常よりも大幅に苗間を開けて植え付けているんです。

おかげで、通常10a(1反)あたり20枚~24枚ほどの育苗箱が必要になるのですが、うちは10aあたり10箱です。

育苗に係る手間、コストが通常の半分以下、田植えに際して運搬するのも楽々(^^)/

疎植にしても、お米の収穫量は通常の植え方での収穫量とほぼ同じ!こんなにいいことはないです!!

因みに、株数は1坪当たり37株、1㎡当たり11株程度

田植+朝日