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梨の花が咲きました 今年は梨もSS受粉

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梨の花が咲きました。  純白のとってもきれいな花でしょ?!

そこで先日、SS受粉方式でこの梨園の受粉を行いました。

昨年は、りんご園だけ試験的にSS受粉したのですが、今年は梨もSS受粉を行ったんです。

梨は1つの蕾から9つの花が咲くのですが、この9つの花には咲く順番があり、外側から順に咲いて行って、最後に一番真ん中の花が咲きます。

この9つの花をそのまま受粉してしまうと、9つの梨の実が密着して結実してしまい、大きい梨の実に成長することが出来ません。

そこで、9つの実の中から1つの実を選んで残すことで大きい実に育てていきます。

残す実によって出来上がる果実の形状の良し悪し、重さに差が出てくるらしく、この9つの実の中から3番目、4番目、5番目に咲いた花(3番花、4番花、5番花)のいずれかに結実させるともっとも結果が良いそうです。

そこで今回のSS受粉では、大方の蕾の4番花が咲いたあたりのタイミングで受粉作業を行いました。

こうすることで、それ以降に咲く花には結実しなくなるので、今後の摘果作業が楽になるはずです。多分。

受粉結果がどうなるかすっごく楽しみです。

高圧洗浄機による皮剥ぎ

先日の投稿にも書きましたが、皮剥ぎ作業の為に高圧洗浄機を導入しました。

こんなの↓

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↓のように使います。

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このライフルのような噴口ノズルは回転ノズルというもので、水が円を描きながら鞭を打つようにバシッバシッと噴出し、ブドウの幹の皮を強烈に剥ぎ取れます。

あまりにも強烈な勢いで水が噴出するので、失敗するとブドウの幹の木質部もえぐってしまいます。

気をつけねば...

慎重に皮剥ぎ作業を行った結果、↓のようにきれいに皮を剥げました!! 大満足!!

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皮剥ぎはブドウの木の幹と、主要な枝全般に対して行うのですが、この高圧洗浄機を使用するとブドウの木1本あたり5分程度で皮剥ぎを完了できます。

因みに、この高圧洗浄機を使わずに手作業で皮をはぐ場合には、ブドウの木1本で1~2時間ほどかかるので、かなりの作業効率の改善です。

ぶどうの苗を植えました

前回の投稿でブドウの苗を植えると書きましたが、さっそく以下の苗を植えました。

・シャインマスカット 2反(2,000㎡)分

・クイーンルージュ 2本

・その他 1反(1,000㎡)分

<植え替えの手順>

1.植え付けの穴を掘る

0.5tのバックホーをJAから借りてきて植え付けの穴を掘りました。現在、りんご、梨を栽培している畑への植え付けなので、りんご、梨の根っこを切りながらの穴掘りです。直径1m強、深さ50cm。

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2.堆肥・苦土を施用し、土とよく混和する

1本あたり堆肥を約5kg、フショマグ25を500g施用した。

3.苗を植えつける

深植えにならないようにする

4.苗木を切り返す

地上部50cm程度で切り返し支柱を立てて固定した。切り返し部には乾燥を防ぐためにトップジンを塗布しました。

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大きく育てよ!

ブドウ栽培への方針転換

ほぼ1年ぶりの投稿です...

これまで稲作を中心に、梨、リンゴに力を入れてきましたが、今年度から方針を変え、ブドウを大々的に栽培していこうとしています。

ブドウは作業工数がかかる作物で大規模化に向かないと、これまでは勝手に思い込んでいたのですが、以下のような工夫により作業を効率化することで、大規模化が実現できることが分かり、就農6年目にして方針を大転換しました。

<作業効率化の為の工夫>

1.短梢剪定/平行整枝

ブドウの主枝樹形を上から見てH型になるように仕立て、結果枝を等間隔かつ平行に展開させることで、その後の収穫までの作業のすべてを単純化することが出来る。

2.結果枝のV字仕立て

主枝の高さと結果枝を展開する棚の高さを違えることで、房を見上げながら作業を行わずに済むようになり、腰および頸への負担を大きく低減できる。

3.冷蔵庫の導入/冷蔵可能品種の採用

シャインマスカット等の冷蔵可能な品種を採用し、且つ冷蔵庫を導入することで、収穫時期には収穫したブドウを冷蔵庫に保存する作業に専念し、冬場の農閑期にこの保存されていたブドウを梱包/出荷することが出来るようになり、これにより繁忙期を分散させることが出来る。これまでは、収穫と梱包/出荷を同日に行わないといけなかったため、1日に梱包できる量以上に収穫することはできず、また収穫適期も短いため、梱包/出荷の手数以上に栽培面積を広げることはできなかった。冷蔵且つ冬場の出荷の場合には、出荷可能期間が11月~12月とほぼ2か月間ほどに長くなるため、梱包/出荷に係る人員が少なくてもかなり多くのブドウを処理できるようになるため、それに応じて栽培面積の拡大が可能になる。

4.高圧洗浄機による皮剥ぎ

春の作業で最も重労働なのが皮剥ぎ作業(冬場に樹皮間にもぐりこんだ虫を追い出すために、表面の樹皮(粗皮)を剥ぎ取る)である。これまでは専用の皮剥ぎナイフ(樹皮削り)を使って手作業で行っていたため非常に難儀な作業であったが、高圧洗浄機を使うことで非常に容易に皮をはぐことが出来る。

5.時短グッズの利用

   ブドウの房を適切に仕立てるためには、房こき(房切)、摘粒、ジベ処理などが必要だが、これらの作業に時短グッズを利用する。
   房こき :ぶどう果穂整形器
   摘粒  :摘蕾グシ https://www.pref.ibaraki.jp/nourinsuisan/enken/seika/kajyu/budo/documents/s1703.pdf
   ジベ処理:ジベレリン処理器 噴霧器 らくらくカップ2
現在、ブドウは2反(2,000㎡)しか栽培していませんが、今年中に更に3反(3,000㎡)に新たにブドウの苗を植えて合計5反に拡大し、2年後あたりに更に2反を追加予定。

SS溶液受粉してみた

私の新わい化のリンゴ園でもりんごの花が咲きました。

↓御覧の通り蕾は赤っぽいのですが、開花するとこれが真っ白になっていきます。

下の写真では一番花がやっと咲いたところなので、全体的にさみしく見えますが、

一つの花芽に6~7つの花をつけるので、この後どんどん開花していき、リンゴの木全体が真っ白な花に覆われて、とっても賑やかになっていくんですよ。

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さて、一番花が開花したので、平成27年5月号の「現代農業」に掲載されていた、SS溶液受粉にチャレンジしてみました!

興味のある方は、詳しくは該当「現代農業」をご覧ください。

 

下に、簡単にSS溶液受粉の仕方をまとめます。

1.花粉溶液を作る

・水1リットルにつき、グラニュー糖100g、粉末寒天1gを入れて液体増量剤を作る。

※水に粉末寒天を入れるとダマになりやすいので、粉末寒天を容器に入れ、その後水(お湯)をゆっくり注いでいくとダマになりにくいようです。

・この液体増量剤に純花粉3g以上を入れ、よくかき混ぜて花粉溶液を作る。

以下は10gの純花粉を液体増量剤に入れたところ。

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・SS(スピードスプレーヤ)に水を入れ、花粉溶液を入れて200倍から300倍に薄める。

 

うちのSSは小型で500ℓしか入らないので、2リットルの花粉溶液(水2リットル+グラニュー糖200g+粉末寒天2g+10gの花粉)を用意し、

250倍に薄めて使用した。

2.SSでの溶液受粉

・低速で10aにつき500ℓの溶液を送風ファンをオフにして噴霧する。

 

 

SS溶液受粉は初の試みなのでちょっと心配ですが、期待して結実するのを待つことにします( ^ω^ )